No.80 2001.4.18
主食を玄米に変えて一月が経ちました。
噛めば噛むほど深みのある味わい・・・
まぁ固くてちょっと匂いもあるけど・・・
健康大好きのコチサはすっかりはまっています。
※玄米を食べ始めてから健康になったという変化はありません。
もとから健康だったからね。
そんなある日、雑誌のこんな記事を発見。
「香川県西部、四国霊場七十一番札所「弥谷寺」のある三野町は、発芽玄米の町としてつとに知られている・・・」
発芽玄米?
・・・なんでも、玄米より味覚が優れていて栄養価も高いとのこと・・・
早速、実家に電話です。
コチサ
「あっ、お父さん、今度から発芽玄米送ってちょ」
父
「なんやそれ?わしゃ知らんぞ」
コチサ
「あのね、玄米を一定の温度の水に漬けて0.5mmから1mm程度発芽させたものなんだって」
父
「ほうー、じゃぁ送ってやった玄米、水につけておけばよいやろ」
コチサ
「いや、そういうもんじゃないみたいなんだ。それよりお父さん、こういう話をビジネスチャンスとして考えなくちゃ、厳しい農家の生存競争やってけないよ」
父
「余計なお世話だ」
コチサ
「三野町ではね、この発芽玄米をオリジナルブランド「神農米」という名前で売り出しているんだって。うちのお米の名前はなんて言うの?」
父
「名前なんか無い」
コチサ
「じゃじゃぁさ、発芽玄米じゃなくてもさ、せめて今の白米にさ、名前を付けて売り出そうよ」
父
「うちは全部、農協に出してるから、名前なんかいらん」
コチサ
「時に「コチサ米」っていうのはいかがでしょうか?」
父
「ほらきたな・・・」
コチサ
「でも、コチサ米って付ければ、もしかしたらコチサのホームページ見て買ってくれる人もいるかもしれないよ」
父
「うちの米を食べてくれるいうんならお分けするけど、お前の知り合い相手に商売するわけにもいかんだろ」
コチサ
「チッチッチッ・・・甘いなぁお父さん、商売だよ商売、これからの時代は親兄弟からだって儲けなくちゃね」
父
「お前、お墓の墓に、穴って書いてなんて読むか知っとるか?」
コチサ
「えっ?・・・墓穴?」
父
「うちの米な、親戚、兄弟全部に送ってるけど、金払わんのはお前だけじゃ」
コチサ
「えっ?ま、参ったなぁ・・・で、でも、それは当然だよ。あたしは娘だもん」
父
「妹はちゃんと払うてるで」
コチサ
「そ、そりゃそうだよ、妹は嫁いでいるんだもん、名字だって変わったでしょ、当然じゃん」
父
「じゃぁ何かい?お前も嫁にいったらちゃんと払うようになるんか?」
コチサ
「もちろんだよ!、当然だよ!」
父
「・・・・・」
コチサ
「ん?・・・どしたの?お父さん・・・」
父
「ほんまに、あてが無いんやな、お前がそこまできっぱり言うとは・・・」
コチサ
「どゆこと?」
父
「お前は小狡い奴やからな、少しでも嫁いくあてがあれば、今からでも何かこう理由をつけて自分だけは米の代金払わんでいいように、うまいこと言いよるやろ。それがそこまで自信持って払う言うからにはなぁ、全くあてが無いわけやな」
コチサ
「・・・」
父
「まぁ、あんじょう元気に暮らせよ。米はいつでも送ってやるからな・・・気にするな、お前が悪いんやない、そんなお前に育てたわしらが悪いんや・・・じゃぁな、切るで」
どゆこと、これ?
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