No.161 2001.10.29
お友だちの「レン」ちゃんプロデュースの舞台が無事千秋楽をむかえました。
(おいおい、宣伝してくれるなら、千秋楽前にしてくれよ by
レン)
レンちゃんと知り合ったのは、コチサのパントマイムの師匠が主催する恒例のお花見会での事。
(※お花見会のお話しは第73号でね)
その時は、レンちゃんはストリートダンサーでした。
その後、レンちゃんは自ら劇団「東京スィカ」を立ち上げ、お芝居の公演をプロデュースし始めました。
すごいね。
コチサ
「師匠、レンちゃんやりましたね。ついに公演、成功させましたね」
師匠
「そうだね。良かった、良かった」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
レンちゃんはたった一人で、スポンサーを捜し、役者を見つけ、小屋をあたり、公演を実現しました。
この世界、狭いのか広いのか良くわからないのですが、偶然にも集められた役者さんの中には、コチサも知っている役者さんが何人かいました。
その中の一人、ツカモッチャン55才は・・・
「いやー、いきなり、トリハチ(註:ツカモッチャン行き付けの飲み屋さんです)に若い女の子が押し掛けて来てさぁ・・・台本渡されて、出て下さいだもん。最初は断ったけどね。今時珍しい光景でね、つい・・・」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
コチサ
「レンちゃん、すごいですよね。あのツカモッチャンに客演頼むんですから」
師匠
「いつも同じ飲み屋で飲んでると、そういうことになるんだよ。だから生活をパターン化しない。これが客演から逃れる鉄則」
コチサ
「それはスパイの鉄則で、客演から逃れる鉄則じゃありません。それに客演をすることは悪い事じゃないでしょ」
師匠
「まぁね」
公演実現までの長い道のりの間、レンちゃんから何度かメールをもらいました。
>大変だよ。
>きついよ。
>壁ばっかりだよ。
書いてあることは泣き言メールなのに、コチサに伝わってくるのは全然泣き言ではありませんでした。
「充実感」
「満足感」
「幸福感」
・・・
その文字とは対照的に、元気いっぱいのレンちゃんが見えました。
何かに燃えている時、自分が充実している時って、文字にまでそのパワーが宿るものなのでしょうか?
それとも、コチサが行間を読める達人の域に達したのでしょうか?
HPを開設して、たくさんのお友だちとメール交換をさせていただいたり、コチサニュースや「コチシム」、その他いろいろなコンテンツを作らせてもらっている中で、コチサも随分文章を書かせていただきました。
もしかしたら、その中でコチサも本当に「行間」が読めるようになってきたのかもしれません。
それだったら嬉しいな。
そういえば、
>私は幸せ一杯
>なんて充実しているんだろう!
>感謝、感謝、感謝
などという文章の中にも、「本当にそうは思ってないでしょう」と感じてしまい、「なんか淋しいな」と思っちゃう人もいます。
もしかしたら、コチサは「行間テレパシー」の達人になったのでしょうか?
師匠
「で、レンちゃんの話しはどうなったの?」
コチサ
「あっ、そうだそうだ。なんかつい自分の話がメインになっちゃうんですよ。やっぱりコチサは根っからの女優なんすかねぇ」
師匠
「いや、ただの目立ちたがりなんじゃないかな」
コチサ
「ところでレンちゃんのお芝居に、パントマイムの役者役の女性が出てましたよね。なんでコチサにお呼びがかからなかったのでしょうか?」
師匠
「あっ、それね。話しは来たんだけど、断っておいたよ」
コチサ
「な・な・なんで?」
師匠
「それ答えなくちゃダメ?」
コチサ
「いや、いいっす。練習でジャグリング3個の人間が、本番で5個出来るわけないっすからね」
師匠
「そう言うこと。さぁ、練習、練習!」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
いまのコチサにとって一番幸せな事は、こうした人たちが、まわりにたくさんいることだと思います。
もともと風のふくまま、気の向くままで、楽なことしかやりたがらないコチサが、何とか細い根性に首の皮一枚つかまっていられるのは、こうした周りからの刺激があるからだと思います。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
師匠
「まぁみんなそうだよ。だから同じような連中が集まって、文句を言い合いながらも、自分に元気をつけているんだよ」
コチサ
「コチサも役にたってますかね」
師匠
「あぁ、みんな言ってる。あそこまで出来ないジャグリングを諦めない、あの根性は頭が下がるって・・・」
コチサ
「・・・っていうか、師匠が次のアイテム教えてくれないから、これっきゃないんですよ」
師匠
「・・・っていうか、それより簡単なアイテムはないんだよ」
コチサ
「・・・」
それぞれ道は違うけど、こうした頑張る人たちがいて・・・
いまは反対もせずに、だまって見続けてくれている家族がいて・・・
そして数は少ないけど、HPを見て応援してくれる人たちもいる・・・
「世界のMC」という言葉がコチサの中で全然色褪せないでいつまでも輝いているのは、そういう人たちのおかげなのだとつくづく思いました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
>公演大成功おめでとう!
>レンちゃんの、次回の挑戦に期待してます。
>また、春のお花見で会いましょう!
>by コチサ
さぁ、コチサ選手もエンジンのかけ直しっと!
「風に身を任せても、吹き溜まりにしか行かない」
by コチサ
|