今年の風邪は、本当に重くて長いです。 パントマイムの師匠が寝込んで一月になります。 週末になると弱々しい声で「来週から稽古に戻ろう」と言ってくるのですが、なかなかベッドから起き上がれないようです。 コチサ 「師匠!コチサです。体調どうですか?」 師匠 「あぁ、先週よりは良くなったよ。でもまだ頭痛くて」 コチサ 「年齢を考えて、もう一週ゆっくりお休みしたらいかがですか?」 師匠 「そうだね、すまないね。そうさせてもらうよ」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: こんな感じです。 パワー溢れる人間から気力さえも奪うこの風邪恐るべし。 コチサ 「と言う訳で、今週も稽古が休みだから、事務所に顔出してあげるね」 社長 「別に、無理に出してもらわなくても・・・」 コチサ 「いいよ、いいよ気にするなって・・・」 社長 「気になんかしてないけど。それよりもう師匠には一月も会ってないの?」 コチサ 「ううん、その前の一月が山口県の「きらら博」に出てたからニヶ月会ってないね」 社長 「ほうー」 コチサ 「何?どしたの?」 社長 「いつもの稽古場行ってみれば?師匠居たりしてね」 コチサ 「居るわけ無いじゃん。風邪でずーと寝込んでいるんだから」 社長 「新しい可愛い弟子が出来てたりしてね」 コチサ 「へっ?」 社長 「その娘は、気立てが良くて、腕も良くて・・・」 コチサ 「な、何?どゆこと?」 社長 「あー困ったな、二人も弟子を教える事は出来ないし。どっちかクビにしないといけないなぁ・・・どっちにしようかな?もう決まってるなぁ〜でも言いにくいなぁ・・・なんてね」 コチサ 「な、何それ?コチサ「クビ」ってこと?」 社長 「その動揺ぶり、思い当たるフシがありそうだね」 コチサ 「そ、そんなの無いやい。ただ出来の悪い弟子であることは事実だし」 社長 「師匠としては、出来の良い弟子のがいいからなぁ〜」 コチサ 「そ、そんなぁ」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「もしもし師匠、もしもし師匠」 師匠 「な、なんだよ。頭痛いんだから、そんな大きな声出さなくても」 コチサ 「今、何やってるんですか?」 師匠 「何って、寝てるに決まってるだろ。病気なんだから」 コチサ 「とか言って、コチサはちゃんとお見通しだい」 師匠 「お見通しって何が?」 コチサ 「乗り換えようたってそうはいかないもんね」 師匠 「何のことだかわかんないんだけど、頭痛くてさ」 コチサ 「師匠、本当に具合悪いの?」 師匠 「当たり前だろ。だから寝てるんだぞ」 コチサ 「そりゃ失礼しました」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「ほら、やっぱり弟子はコチサだけじゃん」 社長 「そりゃ良かったね」 まいったね。 ヘンな電話しちゃったぜ。 でもいっか。 師匠には、コチサの電話は無かった事にしよう。 何か言われたら、熱のせいでうなされていたんだよって言い張ればいいんだし。 ということで、日本中の風邪で苦しむ皆さんに・・・ お大事になさってくださいませ |
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