銀座博品館劇場でミュージカル座公演「舞台に立ちたい」というお芝居を観てきました。 舞台女優を目指す3人の女性の10年に渡る友情物語です。 赤と青と黄色で色分けされた服の女性3人。 最初の数分で性格描写を理解させてしまうのもこの色が役立っているのかも知れません。 とても楽しい90分でした。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「あー満足、満足」 会長 「それは良かったです。ご招待した甲斐がありました。これでコチサさんも舞台に立ちたい気持ちが一層強くなったんじゃないですか?」 コチサ 「それはそうなんですが・・・あの女優さんたち、歌と踊りに大活躍で・・・とてもコチサなんかが・・・」 会長 「まぁ確かに・・・歌という点では、確かにコチサさんとは・・・」 コチサ 「音痴で悪かったですね(-_-;)」 会長 「でもまぁこれはミュージカルですから、歌がうまくて当然ですよ。別にコチサさんはミュージカル女優を目指しているわけじゃないんですからね」 コチサ 「目指しているわけじゃないっていうより、もともと音痴だから目指せないだけなんですけど・・・」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 舞台に立ちたいというミュージカル女優を夢見た3人は、10年の歳月を経てそれぞれ全く別々の道を歩き始めます。 詳しいことはネタバレになるから書きませんが、意外な人が成功して、意外な人が意外な結末を迎えるという、脚本も女優さんもレベルの高いものでした。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「あの展開は意外でしたね。最初の入りの感じからすると、○○の女優さんと△△の女優さんの役どころが反対だと予想させますよね」 会長 「脚本の人がいろいろ考えたんじゃないんですかね」 コチサ 「良いお芝居は役者だけでもダメ、脚本だけでもダメって事ですよね」 会長 「それに演出家とかも・・・」 コチサ 「お芝居って、たくさんの才能の相乗効果ですね」 良いお芝居に出会うと気持ちが良くなるだけじゃなくて、やる気とか元気がもらえます。 映画やドラマもそうかもしれないけれど、役者という生身の人間のオーラがものをいう点では、舞台に優るものは無いとコチサは勝手に思っています。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 会長 「コチサさん、また小さなお芝居から始めてみたらどうですか?」 コチサ 「お芝居って言うよりも、見てもらって元気になってもらったり、やる気になってもらったり・・・そういうことが出来るとすばらしいですね」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 実はこの時、コチサの頭の中には「おばあちゃん」が浮かんでいました。 近頃めっきり精彩を欠いたというコチサのおばあちゃん。 一日のうち半分くらい、誰が誰だかわからなくなるというおばあちゃん。 そんなおばあちゃんに、 「ありがとう」 とか 「そばに居てくれるだけで家族は幸せなんだよ」 とか 「おばあちゃんの教えがあったからこうなれたんだよ」 とか・・・ そんなメッセージをお芝居に乗せて伝えられたらと思いました。 おばあちゃんはお芝居が大好きだったから・・・ 村にお芝居がやってくると必ずコチサを連れて行って見せてくれたから・・・ 多くの人に感動を与えたいからお芝居をはじめる人たちがいるのだから、先ずこの人に喜んでもらいたいからとお芝居をはじめる人間がいても良い気がしました。 先ず、おばあちゃんに喜んでもらって、それからおばあちゃんのお友だちに喜んでもらって、それからたくさんのお年寄りに喜んでもらって・・・ でもきっかけは、たった一人のおばあちゃんに喜んでもらいたいからという理由ではじまったお芝居・・・ そんな事をしたいなと、素敵なお芝居を見せてもらいながらコチサは考えました。 会長 「ふーん、良い話ですね。そんな真面目なコチサさんの話、初めて聞きましたよ。ところでもう駅に着いちゃいましたよ。今日は食事はいいんですか?」 コチサ 「ん?・・・しまった。いいワケないでしょ。久しぶりに焼肉5人前行きましょう!」 |
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