No.275「コチサ大道芸デビュー!」  2002.11.19

 写真・・・ある日の大道芸イベント

 師匠

 「今度の日曜、大道芸のイベントがあるんだけど出てくれる?」

 コチサ

 「へっ?誰が?」

 師匠

 「えーとね、芸名はマドモアゼル・サチ!」

 コチサ

 「へっ?」

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 ということで、芸としては何も出来ないコチサが大道芸人としてイベントに登場。

 師匠と風船パフォーマンスのブランドルさん(アメリカ人なんだ)、それにジャグリング7つをこなす若手ナンバーワンといわれるカズホさん(この人は来年一月からディズニーランドに出演が決定している)・・・

 そんな中に何故かコチサが「ワドモアゼル・サチ」として参加している・・・

 まさにトホホ・・・

 そして当日はあっという間にやってきました。

ライン

 コチサ

 「師匠、コチサは何をすればいいんですか?」

 師匠

 「んー、そうだね皿回しやろうか」

 コチサ

 「皿回しですか?かつて一度しか成功させたことないですよ」

 師匠

 「それで充分」

 コチサ

 「充分って、失敗したらどうするんですか?」

 師匠

 「良いんだよ、ピエロなんだから」

 コチサ

 「ピ、ピエロ?」

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 そんなわけでコチサは、こんな格好をさせられてしまいました。

 写真・・・ピエロコチサの出来上がりぃ〜

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 コチサ

 「まぁいっか、で、ダンドリはどうします?」

 師匠

 「任せるよ」

 コチサ

 「任せるって・・・一応シナリオ決めないと、何処でどうやって突っ込んだりボケたりとか・・・」

 師匠

 「まぁ今日3ステージあるんだから、やりながら徐々に決めていけばいいよ。3回目くらいになるとうまくいくよ」

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 じゃぁ、一回目二回目のお客さんはどうなるんだい?

 ブー!!!!

 嗚呼、開演のブザーが・・・

 段取りが無い以上、もうこうなったら適当に動くしかありません。

 写真・・・ストリートオルガン

 師匠の、フランスで買い付けたというストリートオルガンを回します。

 「あ、あれ?音が出ない?」

 脇でチャプリンを演じている師匠が、コチサに必死に目でコチサに合図を送っています。

 一層、オルガンを回す手に力が入るピエロコチサ。

 師匠の顔が段々引きつってきます・・・

 何で?

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 コチサ

 「結局、壊れちゃいましたね」

 師匠

 「またフランスに送って修理に出さなくちゃ」

 コチサ

 「日本じゃ出来ないんですか?」

 師匠

 「こういうのを作るメーカーは日本にはないんだよ」

 コチサ

 「んー全く、もっと頑丈に作って欲しいものですね」

 師匠

 「反対に回せばどんな頑丈なものでも壊れるでしょ」

 コチサ

 「コチサはどうりでハンドルが重たいと思いましたよ。まさか反対だったなんてね」

 師匠

 「普通は気がつくでしょ。こっちもステージから合図を送っていたし」

 コチサ

 「師匠、割と必死な顔してましたよ。オルガン壊れるんじゃないかってビビッテましたよ」

 師匠

 「わかってたんなら、回すの止めてよ。そしたら壊れなかったのに」

 コチサ

 「もう止めましょう。何を言っても後の祭りです。それより次のステージの対応考えなくちゃ」

 師匠

 「それって、僕の台詞でしょ」

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 写真・・・バルーンに挑戦するピエロコチサ

 しかしまぁ、八方塞がりの中からでも灯りは見えてくるものです。

 写真・・・師匠の皿回しにビックリの(感心する!)ピエロコチサ

 2回目3回目のステージも何とか無事に終わり、コチサピエロのデビュー戦は幕を閉じました。

 写真・・・ピエロコチサも皿回しに挑戦

ライン

 コチサ

 「いやー楽しいイベントでしたね。あっ、串焼きもう一皿追加お願いします」

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 コチサ達は、打ち上げと称して新宿の串焼き屋さんで祝杯をあげています。

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 師匠

 「これから毎月あるけど、どうやら出来そうだね」

 コチサ

 「えぇ、ピエロのマドモアゼル・サチとして出来る限り参加させていただきます」

 師匠

 「でも少しずつ芸の方も覚えていってね」

 コチサ

 「カズホさんの7つのジャグリングにはとてもかないませんが、コチサも3つは完璧にこなせるように努力いたします」

 師匠

 「頼んだよ」

 コチサ

 「はい、もう一日24時間が練習と心得ます」

 師匠

 「全く、口だけなんだから」

 コチサ

 「失敬だなぁ。今この時だってコチサは稽古の事を頭から離してはいません。このお肉の刺さった串焼きをジャグリングのピンとすると、一本、二本・・・あー一本足りない・・・すいませーん、串焼きまたまた追加デース!」

 写真・・・またどこかに出没しまーす(^o^)丿


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