前回のコチサニュースより、
は、誰ですか?
という問い合わせがありました。
この人は、コチサニュースを欠かさず読んでくれている皆さまには、すでに
343号で紹介させていただいた、ガム神田・・・じゃなくて^-^;
カム有田さんです(^o^)
で、このおっさん・・・間違えました^-^;・・・じゃなくてこの紳士が^-^;、なんでまたコチサの師匠になって、生涯の芸をコチサに伝授してくれるという事になったか・・・
話せば長くなり、書くともっと長くなるのですが、もともとコチサニュースは長くて有名なので気にしないで書きます^-^;
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時は西暦2004年。
私コチサが大道芸の修行の道に入って4年が経ちました。
コチサの入門時の師匠はもちろん、世界のパントマイマー「チャッキー」です(^o^)
ところで、大道芸の世界は、プロ野球の世界とは違ってFA取得年数は5年です。
チャッキー師匠に仕えること4年、コチサは多くのお勉強をさせていただきました。
今後ともチャッキー師匠の元で切磋琢磨したい気持ちはやまやまですが、元来新しもの好きなコチサです^-^;
FA宣言という目の前にぶら下がった「権利」を行使しないはずはありません^-^;
師匠チャッキーとしても、そんなコチサの心はお見通しです。
せっかく育てた逸材^-^;を、FAで逃してしまったら元も子もありません。
コチサは後一年で、FA(フリーエージェント)宣言が取得できるのですが、少しでも元を取らなくてはという師匠の気持ちも鑑み、ポスティングシステムに同意したのでした^-^;
まぁプロ野球界のイチロー選手に起こった事が、大道芸界のコチサに起こったとご理解下さい^-^;
ポスティングは、まぁいわば公開セリ市みたいなものだから、コチサの意思とは関わらずに公明正大にコチサの行き場も決まり、師匠チャッキーの懐も潤います。
イチローコチサも、納得して新天地への期待を育む事にしました。
ところが・・・
イチローコチサは、オオツカコチサになってしまったのです^-^;
オオツカ選手といえば2002年度にポスティングシステムでの大リーグ移籍を試みた近鉄のピッチャーですが、残念ながらその年に落札されなかった悲運の名選手です。
(コチサ註:しかし大塚選手は臥薪嘗胆を経て、サンディエゴ・パドレスに入団、今年は73試合にも登板、7勝2敗2Sの活躍をされています\(^o^)/)
コチサも悲運の芸人なってしまうのでしょうか(;-;)
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ポスティングシステムで入札されなかったコチサは哀しみに打ちひしがれ、川面を漂う流木を見つめていました。
コチサ
「なんだい、なんだい、みんなコチサのことバカにしてぇ〜」
コチサの蹴った小石が流木に当たり、悲しげに「コーン」と湿った音を立てました。
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カム有田
「おぉ、良い蹴りしてるね」
コチサ
「ん?」
カム有田
「どうもこんにちは(^o^)」
コチサ
「おや、あなたは・・・アクロバット芸人として、このたび国内で最年長者になられ、その芸にますますいぶし銀の輝きを増したといわれるカム有田さんじゃありませんか(説明台詞その1^-^;)」
カム有田
「いかにも、私が芸歴32年を誇るその道の最長老、かつてはカム&トシというお笑いコンビで一世を風靡し、現在では国内唯一の桶芸アーチストとして人気実力ともゆるぎない地位を誇っているカム有田です(説明台詞その2^-^;)」
※冒頭の、カム有田さんて誰ですか?の答えだけだったら、この数行で簡潔してるじゃん^-^;
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コチサ
「で、その世界に名だたるカム有田さんが、この傷心コチサに何か御用ですか?」
カム有田
「その筋肉隆々の太い足、しっかりした腰周り、まさに桶芸の伝承者にぴったりだね」
コチサ
「(嬉しくない(`_'))」
カム有田
「まぁ弟子というよりもダシくらいにならしてやってもいいぞ^-^;」
コチサ
「ダシ?」
カム有田
「そう、ダシは出汁に通じる。しっかり出汁を出せばメインの食材も輝く。本来弟子というのは、教わるばかりではなく師匠の出汁にならなくちゃいけない・・・まぁそんな事を弟子と出汁にかけてみたんだけど・・・どう面白い(^o^)」
コチサ
「(カム&トシが一世を風靡しなかったわけがわかったぜ^-^;)」
カム有田
「どうだい?やってみるかね?」
コチサ
「ありがたいお言葉なんですが、じゃぁなんでポスティングシステムで入札してくれなかったんですか?」
カム有田
「だってお金かかるじゃん。どうせ入札流れるってわかってるんだったら、無駄を省かなくちゃね」
コチサ
「・・・」
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カムちゃん
「ほら、もっと立って!立つんだ、コチサ!!!」
コチサ
「(はぁはぁ・・・はぁはぁ)」
カムちゃんの稽古は陽が落ちても続きます。
カムちゃん
「ほら、顔を上げて!空を見てみろ!輝くあまたの星があるだろ。その星たちの中でひときわ輝く星、それが桶の星だ、わかったか、飛雄馬」
コチサ
「(ヒューマって誰?)」
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カムちゃんはいっちゃってます^-^;
現役最年長になった事で、芸を残す使命に目覚めたのかも知れません。
しかし、相手は何といっても、根性無しと口先三寸が合わさった驚異のいい加減人間コチサです。
カムちゃんの努力は空回りします。
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カムちゃん
「何で出来ないんだ。何でこんな事が・・・」
コチサ
「もうヒューマはやだ、明子姉ちゃんの方がいい・・・」
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そしてコチサは、夜も更けた公園で前のめりに倒れました。
(倒れる時は、たとえどぶの中でも前のめりに・・・これも星一徹の教えさ^-^;)
土の香りが、とっても懐かしい・・・ここはもしかして・・・て・ん・ご・く・・・
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カムちゃん
「おい、大丈夫か?大丈夫か飛雄馬」
カムちゃん
「おい大丈夫か?そんなに食べて?」
コチサ
「へっちゃらだよ。まだ3人前じゃん。あと2皿頼んでつかーさい」
カムちゃん
「はい。・・・すみません、カルビをあと二人前追加お願いします」
激しい稽古のあとは、やっぱり焼肉です。
コチサは疲労困憊の中、体力回復の為、無理して肉を押し込みます。
カムちゃん
「全然、無理しているように見えないけど・・・」
コチサ
「・・・」
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ひょんなきっかけから、コチサは「桶芸」なるものを教わることになりました。
桶芸は、カム有田師匠が自ら開発した師匠の命といわれる芸です。
本来「芸」は人に教えるものですはありません。
オリジナルならなおさら、墓場まで持っていくものです。
そして「桶芸」は、数ある芸の中でもその独創性と難易度、そしてそのパフォーマンス性から見て他の芸とは一線を画すカテゴリーとして存在しています。
「なんで今さら・・・」
「どこの馬の骨ともわからない人間に・・・」
「これまで誰にも教えなかったのに・・・」
そんな声に囲まれながら、なんで師匠がこの馬の骨^-^;に教えてくれる気になったかはわかりません。
でも真摯な気持ちには、真摯な態度で応えなくてはいけません。
コチサは、桶芸の「のれん分け」をしてもらおうなどとは思っていません。
桶芸のその奥深さの幾分かでも身に付けることで、それこそ師匠の言われるように「出汁」として、師匠のステージを盛り上げられればと思っています。
先ず感謝をして、役に立てる芸としてお返しをして、それから自分と桶芸の関係を考えていければと思っています。
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コチサ
「はぁー、満腹、満腹^-^;」
カムちゃん
「じゃぁ、次の稽古は体育館を借りてやるからね。どこの体育館が借りられるかは調べてから連絡するよ」
コチサ
「了解!じゃぁコチサは、その近くの焼肉屋さんに予約入れとくね^-^;」
カムちゃん
「(こんだけ食われると、ポスティングしたのと変わりないじゃん^-^;)」
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今回でコチサニュースでの「桶芸」の話題は封印です。
次回、この話題が乗る時は、そこに成長したコチサがある時です。
それまで桶芸コチサの成長記録は、本ホームページ「大道芸への道」にアップする予定です。
※
桶芸の話題は封印ですが、キャラクターとして面白いので「師匠カムちゃん」は、随時登場していただく予定です。
カムちゃんが、歴代コチサニュースのキャラのベスト10に入りますように^-^;