なんか、話題にされているのはわかっていたけど、こういう展開とは予想がつかなかったぜ^-^;
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
コチサの走るランニングコースに、一週間ほど前から出没している10人ほどのトレーニングウェアの男の子たち・・・
中学の部活の自主練習の様子(^o^)
何部だろ?
ランニングではなさそう。
野球とかサッカーとかのスポーツで、ランニングは体を鍛える練習の一環として取り入れてるっぽい。
学生たちの中にリーダーがいて、その彼が、行き当たりばったりにその日のランニングメニューを決めているって言う感じの、なんともほほえましいのどかな集団です(^o^)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
コチサが、その集団の話題になっていると気がついたのは、二日目くらいのこと・・・
なんかコチサのスピードをタイムで計ったり、コチサにあわせてダッシュを繰り返したりしている・・・
コチサ
「な、なんなんだよ、この小僧たちは・・・^-^;」
自分が小僧であることを棚に上げて、コチサは小僧たちの行動にちょっと集中力を欠いたりしていました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
そして昨日・・・
いつものようにランニングをスタートしたコチサは、順調に周回コースに入りました(^-^)
いつものペースで、コースなかほどの「心拍数チェックの橋」にたどり着いたコチサは、今日も快調そのものです(^-^)
(ちなみにコチサは、コース中の橋に勝手に名前をつけて、自分の体調チェックに役立てているのさ(^-^)/)
この橋は、ここ数日、あの中学生軍団が根城にしていた場所です。
コチサ
「なんだ、今日はいないじゃん。まさに三日坊主の自主練習だね^-^;」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
しかし・・・
奴らはこの時点で橋の陰に隠れて、息を潜めてコチサが通り過ぎるの待ち構えていたのでした。
そしてそんな事を知らないコチサが、200メートル程先の「深呼吸の橋」を超えると、
「ウォーッッ!!!」
という声と共に、「心拍数チェックの橋」からあの軍団が一気に走ってきました。
コチサ
「な、なんだ、なんなんだよ、な、なんで追いかけてくるんだよ(>_<)、だ、誰か助けてぇ〜C= C= \(;・_・)/」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
10名ほどの中学生は、必死の形相でコチサをめがけて走ってきます。
何がなんだかわかりませんが、明らかにコチサを追いかけて来ている気がします(>.<)
人間というのは不思議なもので、訳わからなくても、追いかけられれば逃げたくなるものです。
気がつくと必死で逃げているコチサがいました^-^;
しかし、ほぼ全力疾走の彼らと、10キロランのトレーニング中のコチサではスピードが違います。
逃げるもむなしく、一人の中学生がコチサを追い越していきました。
コチサ
「ちぇっ、なんだか抜かれると悔しいぜ」
コチサを抜いたその中学生は、小さく
「やったぁ〜」
と叫ぶと、走るのを止め、コチサに軽く会釈をして、来た道を「心拍数チェックの橋」に戻っていきました。
コチサ
「な、何?どうなってんの?」
すると、次々に中学生がコチサを追い抜かしては、走るのを止め、戻っていきます。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
何となく読めてきました。
リーダーの行き当たりばったりのメニュー。
今回は、「コチサを抜かせ!サーキットトレーニング」だったようです^-^;
200メートルほど後からコチサを追いかけ、抜かしたら元に戻り、コチサが次に周回をしてくるのを待つ。
コチサは1周2.5キロのコースを4週するので、彼らはMAX4回のトレーニングが出来る事になります(^o^)
そうとわかれば、コチサも負けん気が出てきます^-^;
全員がコチサを抜かし、「心拍数チェックの橋」に戻ったのを確認して、スピードを緩め呼吸を整えます。
そして力をセーブしながら周回をして、「心拍数チェックの橋」を過ぎ、「深呼吸の橋」に向かいます。
すると再び、後方から
「ウォーッ」
の声。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
今度はコチサも負けません。
貯めていた力を一気に吐き出し、スピードを上げます。
コチサ
「ふんふん、もんなどんだい。キロ4分弱のペースだぞ。追い抜けるかな?コチサはこのペースでも2キロは走れるぞε=ε=┏( ・_・)┛」
今度は粘りました。
彼らは、最後までコチサを追いかけるわけではなく、1キロほど先の「ペースダウンの橋」を過ぎると、たとえコチサを追い抜いていなくても、「心拍数チェックの橋」に戻ることがわかりました。
コチサ
「なんだ、向こうはインターバルを入れての1キロ走か・・・こっちは休み無しの10キロだよ(>_<)」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
結局、そんな不毛なレースを4回も繰り返したのですが、コチサ的には割と刺激になって面白かった気がしました。
でも、疲労も大きいので、もうやりたくないけど・・・^-^;
コチサ
「こっちもムキになったから、最後のほうはコチサを抜けなかった学生も何人かいたぞ^-^;・・・バツゲームとかあるのかな?あればコチサだって参加して見せてもらう資格はあるはず^-^;」
最後の周回の戦いを終え、ホッとしたコチサはそんな事を考えながら、ゆっくりゆっくり(本当に疲れたからね^-^;)ゴールに向かいました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
すると・・・
ゴールには、あの中学生たちが待っていました。
コチサ
「な、なんだ、今度はなんだ?」
思わず、腰を引いたコチサに、変声期の太い声と高い声が入り混じった《がなり》が届きました。
中学生集団
「ありがとうございましたぁ〜」
その勢いに気圧されたコチサは、まともに挨拶が出来ず、引きつった笑いを浮かべて、取りあえずその場をしのぎました(^^;
深々と一礼をして、帰って行く集団。
その中の3名が、他のみんなのバックを担いでいます。
コチサ
「あれがバツゲームだな^-^;」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
基本的には、黙々と一人走るのが好きだけど、たまにはこういう刺激があっても楽しい。
彼らにとっては、単なる思い付きのアイデア勝負みたいな企画だから、トレーニングとしてはあまり役に立たない気がするけど、コチサには結果としてビルドアップ走のスピードトレーニングになったし(^o^)
いつもより少しだけ多く汗をかいた気がするので、いつものドリンクを500mlから少しだけ大きめのペットボトルに変えようと、意気込んでコンビニに向かいました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
しかし・・・
コチサ
「おい中学生、せっかくお互いこうやって清々しい汗をかいたのに、なんでそんなエッチな本を立ち読みしてるんだい(`_')」
でも・・・
そんな事は言えずに、なんかコッチが悪い気になって、隠れるように店を出るコチサ・・・
あぁ、小心者の自分がイヤ(>_<)