No.685 「古希」 2008.5.30
 妹から連絡が来ました(^o^)

 妹から連絡が来ました(^o^)

 「お父さんの古希のお祝いに、子供たちからプレゼントすることにしたの。浩二が仕切るから、サチコ姉は2万円送って(^_-)」

 お父さんの誕生日、それも古希だなんて、そんなことすっかり忘れていたコチサは、本来なら

 「そうかぁ〜・・・お父さんも古希かぁ〜」

 などと感慨にふけるところですが・・・

 元来めっぽう心の狭いコチサは、コチサ抜きで計画を立て、結果だけを報告してきた妹と弟に「カチーン」ときたのです^-^;

 (本当に心狭いぞ・・・悪かったね、フン(`_'))

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 コチサ
 「嫌じゃ(`_')」

 園子(妹)
 「えっ?・・・どゆこと?お父さんの誕生日だよ、古希だよ。子供たちでなんかしてあげたいと思わないの?」

 コチサ
 「思わない(`_')」

 園子
 「もしかして、お金ないの?・・・だったら私が出しておくから(^o^)、お父さんには、子どもたち3人で出した事にしとけばいいでしょ」

 コチサ
 「お金はある(・・・本当は無いけど^-^;)」

 園子
 「じゃぁ、なんで?」

 コチサ
 「理由はたくさんある」

 園子
 「じゃぁ、一つずつ教えて」

 コチサ
 「嫌じゃ(`_')」

 園子
 「もう勝手にして、切る(ガチャン)」

 電話機
 「ツーツーツー」

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 少しだけ、この「ツーツーツー」が耳に痛い(;;)

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 子どもコチサ
 「みんな集まれぇ〜\(^o^)/」

 園子、浩二
 「はーい(^o^)」

 コチサ
 「ええか、これからする話は、お父さんとお母さんには絶対内緒やで」

 園子、浩二
 「なんでぇ?」

 コチサ
 「来週は、お父さんのお誕生日やろ、だから内緒で子供たちでプレゼントを買うて、お父さんを驚かすんや\(^-^)/」

 園子、浩二
 「わーい(^o^)」

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 そして・・・

 そして、妹と弟から巻き上げたお金に、コチサが自分のお小遣いを少しだけプラスして、小さなプレゼントを買ったのでした。

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 お父さん
 「お前たち、ありがとうな」

 浩二
 「お姉ちゃんが決めたんだよ。みんなでお父さんにプレゼントをしようって」

 お父さん
 「そうかサチコかぁ、さすが益田家の長女やな」

 コチサ
 「なんの、なんの(*^O^*)」

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 時が経ち、若かったお父さんも古希を迎えるに至りました。

 そして幼かった妹や弟も、それぞれ家庭を持ち、大人になりました。

 幼かった妹や弟も・・・

 かつて、子供たちからの親孝行は、全てコチサの仕切りで進んでいました。

 妹や弟は、何かを思いつくと、必ず長女コチサへ助言を仰いで、ことを進めたものでした。

 時の流れは、妹や弟の自立を促しました。

 長女コチサへは、結果報告だけが届くようになったようです。

 もちろん、

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 浩二
 「お姉ちゃんに相談したいけど、遠くにおるしなぁ〜」

 園子
 「忙しいやろから、こっちで決めて、お姉ちゃんにはお金だけ出してもらおう。その方がお姉ちゃんも楽なんとちゃうやろか?」

 浩二
 「そやな、いつまでもお姉ちゃんに頼ってたら申し訳ないもんな」

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 って感じな会話があったはずです。

 (きっとあったはず、あったに違いない、あったと思いたい・・・^-^;)

 でも・・・

 なんかコチサは、仲間はずれにされているようで寂しかったんだよ(>_<)

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 プレゼントは「旅行」だそうです・・・

 プレゼントは「旅行」だそうです。

 子どもたち3人が2万円ずつ出して、6万円で旅行をプレゼントすることに決めたということです。

 それがどこなのか?

 どんなホテルなのか?

 どんなサービスが付くのか?

 全て、弟浩二がプランをしたそうです。

 「真面目でコツコツ」だけが取り得の弟です。

 きっとじっくり時間をかけて吟味して、最高のチョイスをしたことでしょう。

 これがコチサだったら、途中で面倒臭くなって、いい加減なプレゼントになっていたはずです。

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 浩二
 「もしもし、サッコ姉。さっき園子姉ちゃんから電話があったよ。サッコ姉お金無いんだって?ボクが出しておいたから心配しないでいいよ(^o^)」

 コチサ
 「お金はある」

 浩二
 「わかった、わかった(^o^)、じゃぁ今度時間があったらボクに送っておいて。お父さんとお母さんには、三人で出した事にしといてね」

 コチサ
 「コチサが全部出した事にする」

 浩二
 「わかった、わかった(^o^)、とにかくなんか気に障ったことがあったんなら謝るから、早めに機嫌直しておいてね(^o^)」

 コチサ
 「もう直った」

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 古希・・・

 古希・・・

 70歳を言います。

 古希の「希」は、本来「稀(まれ)」と書いたそうです。

 昔は70年生きるのは稀(まれ)だったということからきています。

 今でもこの世界では、平均年齢が40代という国が存在します。

 世界一の長寿国となった日本では、古希への感謝の気持ちは薄らいだかもしれません。

 でもコチサは、お父さんお母さんが元気でいること・・・

 妹、弟が立派に大人になって、わがまま姉さんをうまく操縦できるようになったこと・・・

 その全てが当たり前のことではなく、「稀(まれ)」なことだと思っています。

 そして、この稀(まれ)な家族に生まれることが出来た事に心から感謝しています。

 家族に向かって、憎まれ口を言い続ける事ができる幸せに・・・ありがとうございますm(_ _)m

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