コチサ療養通信 part1

2003年6月12日(木)   点滴のゴロゴロが消え、二本足で歩き出しました
腰からつながった痛み止めの管に薬を流すボトルを首から下げながら、リハビリセンターの体重計の前で、コチサさんがクダをまいていました。

手術前と、体重が変わっていないのが不満だったようで、あれだけの手術をして、しかもいまだに水さえ飲めないのに、なんでなんだと体重計にケンカをうっていました。

リハビリの先生が、良い事じゃないですかと必死にさとしていましたが、結局体重計が悪いということで、双方和解をしたようです。

食べられない、自由に動けない、という状態で、毎日が長くて退屈だとひとりでぶつぶつ言っています。

入院時、この時間を有意義に過ごすんだ、と言って持ち込んだ分厚い演技論の本は、早くもベットの下にゴミのように追われ、うっすらとほこりさえかぶっています。

予想された事ですが・・・

今のコチサさんの頭の中を覗いたら、たくさんの食べ物たちが飛びまわっているんじゃないかと思うくらい、本人は食べ物の事で頭がいっぱいです。

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