パソコンの事、何と呼びますか? コチサはこれまで、何の疑問もなく「マシン」と呼んでいました。 お友だちの女性とパソコンの話しをしていた時のことです。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: お友だち 「マシン?何それ?」 コチサ 「え?パソコンの事だよ、言わないの?」 お友だち 「言わないよ、そんなこと」 コチサ 「じゃぁ何て言うの?」 お友だち 「私は、ピーシーって言うよ。パソコンって言う人もいる」 そこで調べてみると、パソコンをマシンと呼ぶのは、まだパソコンがマイコンとか言われていた時代、企業のコンピュータの仕事に携わったプログラマーやエンジニアという人たちの名残だと判明しました。 年齢的には40代以上の人たちらしい・・・ そんなぁ・・・ コチサは気が付いたら「マシン」って自然に呼んでいた・・・ なんで? そこで気が付いたのは、「コチサネット」や「コチサコム」「コチサco.jp」など、コチサのインターネットドメインの管理をしてくれているコンピュータソフト会社の社長「グッチー」です。 そういえばグッチーも40代だ。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「もしもし、グッチー?グッチーはパソコンの事、普段何て呼んでる」 グッチー 「えっ?そうだなぁ、マシンかな」 コチサ 「やっぱり。あのさぁ、グッチーのおかげでコチサさぁオヤジ臭いって言われたよ」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: と、これこれしかじか・・・ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: グッチー 「あのさぁ、それ違うよ。僕の口癖が移るほど、コチサ君とパソコンの話しをしてないでしょ」 コチサ 「じゃ、どゆこと?」 グッチー 「あのさぁ、もっと身近にいるんじゃないの?」 コチサ 「へっ?」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ということで、グッチーを問いただすこと数分。 新たな事実が判明しました。 事務所の社長がコチサに「マシン」という言葉を移した張本人でした。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: グッチー 「彼は才能あるSEだったんだよ。二人ともフリーで仕事をしていて、彼はF社で僕はN社でお互いに制御系のプログラムを開発していたんだよ」 コチサ 「初耳だよ。だって今じゃ単なるオヤジだよ」 グッチー 「良いよね、他に才能がある人は。僕が会社作るとき一緒にやろうよって誘ったのに「コンピュータもう嫌」ってあっさり独立して・・・」 コチサ 「へぇーそうなんだぁ・・・ふっふっふっ」 グッチー 「何その不気味な笑い?僕、何かまずいこと言っちゃった?」 コチサ 「ううん。じゃぁねい」 そうかぁ、そういえばグッチーと社長は友人だったんだっけ・・・ ということで、事務所で・・・ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「へへへ」 社長 「何だよ、その不気味な笑いは?」 コチサ 「あのさ、これなーに?」 社長 「なーにって、そのマシンがどうかした?」 コチサ 「やっぱねぇ」 社長 「・・・・・」 コチサ 「悪いことは言わないからさ、コチサに話しちゃいな。もとSEのパソコン音痴さん」 という事で、20年も前の悲しいプログラマー哀歌を・・・ 当時社長が勤めていたF社の南多摩工場は「南多摩ジェイル」と言われ、一度入ったら一週間は家に戻れないと言われている所でした。 実際、社長も月に400時間を超える勤務時間は当たり前で、「マシン室」は予約制で深夜の時間帯しか取れなかったそうです。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長 「マシン室は2時間しか使えなくてね、それまではずーとコーディングシートと言われる紙に書いた自分のプログラムを頭の中で動かしてバグを捜しているんだよ」 コチサ 「確かに効率悪すぎるよね」 社長 「でもそれが当たり前だったんだよ」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長が所属していたプロジェクトは当初13人から始まったのですが、最後は6人にまで減っていったと言います。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長 「みんな、どこかおかしくなって消えていっちゃうんだよ」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長が足を洗おうと思った直接のきっかけになったのは、仲の良かった一人が消えていくきっかけになった出来事を目撃したことだそうです。 二人は全くいつもと変わらず一緒にトイレに行って、いつもと変わらぬ会話を交わしていたのですが、ふと見るとその彼は便器とは正反対の方を向いて用をたしていました。 唖然とする社長に、その彼は何事も無かったように「お先に」と言って部屋に戻って行きました。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長 「それからいまだに彼には会ってないんだ」 コチサ 「・・・」 社長 「でも、自分も才能無かったんだよ。だからあの事件がやめる良いきっかけになったんだよ」 コチサ 「そうだね。今では面影が無いくらいパソコンだめだもんね」 社長 「あぁ、コチサ君がいなかったらメールの一つも打てるようにならなかったよ。何しろあの時代はキーボードなんか無かったんだからね。コンソールっていうスイッチが16個並んだものをパチパチやってマシン語を打ち込んでいたんだから」 コチサ 「そうだよね。社長が初めてメール打ったのって確かビリーのメールへの返事だったでしょ。あの時ビリーからコチサにメールが来てね、社長から同じメールが5通も届いたって、よっぽど自分の出したメールが嬉しかったんですねって言ってたよ」 社長 「そうか、そりゃ悪いことをしたね」 コチサ 「ということで、社長の悲しい過去が白日のもとに曝されたところで今日は帰ろう!」 社長 「あぁお疲れさん。コチサ君、帰る時はちゃんとマシンの火を落としておいてよ」 あぁ〜三つ子の魂百まで・・・ 「マシンの火を落とす」 ・・・これもコチサの口癖になりませんように・・・ |
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